第29回文学フリマ東京、参加します
第29回文学フリマ東京に参加いたします。
https://bunfree.net/event/tokyo29/
日時:2019年11月24日(日)
11:00〜17:00
場所:東京流通センター 第一展示場
(2019年より第一に変更になりました、お間違えなきよう。)
ギルドてすさび のブースは【キ-30】です。
新刊は「ギルドてすさび vol.2」。
有村行人
「バレットジャーナルで撃ち抜かれる心臓」(創作)
三糸ひかり
「地に足がつかない 第三〜第五回」(散文)
「いろのかみ 巻二」(創作・擬古文)
書評やCD評などのミニコラムもあります。
また、今回はスライド文学ではなく、三糸さんによる「にせものをつくってみよう」を掲載します。
言葉のヴィジュアル面をとらえて、どのようなものが飛び出しますやら(飛び出す絵本というわけではもちろんありません)。
※ スライド文学をvol.1に掲載しましたが、見渡しやすいなにかを含むことが重要であり、別にスライドのような書き方や配置を必須とするわけではありません。
告知がたいへん遅くなりましたが、皆さまが遊びにいらっしゃるのを心よりお待ち申し上げます。
追伸
1月の文学フリマ京都の、京都旅行編の続きがまったく更新されておりませんでしたが、文学フリマを終え、一区切りしたらまた掲載いたします。
久しぶりの京都、喫茶編 1(街編 2も)
◼︎寺町二条、懐かしいホテルの話◼︎
久しぶりの京都、街編 - ギルドてすさびで、寺町三条に藤田観光がホテルグレイスリーを開いたことについて、軽く触れた(公開後の追記)。
私は1990年代から2000年代まで、ホテルフジタ京都に泊まることが多かった(今は建て替えてリッツ・カールトン・ホテルがある)。
散歩が楽しい寺町二条にほど近く、木屋町通りを南下すれば三条京阪のバスターミナルも遠くない(2000年代前半までは、京阪バス・京阪電鉄と市バスを接続する乗換ポイントで、行先を決めずにここまで歩き、そこで乗るバスを決めることもできるくらいだった)。御池・河原町方面にも歩いていける。繁華街とのほどよい距離感と、鴨川沿いの適度な静けさで気持ち良い環境だったこともあるし、その割には極端に高くもなかった(創立当初は男爵邸を引き継いだ高級ホテルとうたわれていたそうだが、私が最初に泊まった1990年代では少しレトロ感のある、落ち着いたホテルという印象だったように記憶している)。
地下の和食店は窓側が半地下で、鴨川から引き込んだ流れにカルガモの親子がかわいく遊び、出汁付きのお粥定食で気持ちいい朝食をとれたことも魅力的だった。酒が好きなら、隣のバー石水にも行っていただろう(私は飲めないので縁がなかったが)。
チェックインして部屋に案内されると、テーブルにはコピー紙「かるがも通信」が置いてあり、ホテルとしてもカルガモを魅力の一つととらえていたんだと思う(宿泊客にその週の観光行事などを案内する手書き紙、結構細かいお寺の行事まで載っていた)。こういうことは、インターネットが当たり前の今では、無用になってしまったかもしれないが。
私にとって木屋町二条のあたりは、京都にちょくちょく赴いていた頃のホームタウン、という気持ちがある。
京都市役所前からリッツ・カールトンのあたりまで歩いてみた。まず寺町通を二条通まで上がる。
寺町二条は、派手ではないが、魅力的な佇まいの店が並んで飽きない。
一方、梶井基次郎「檸檬」で、主人公がまさにレモンを買っていった店、八百卯は2009年に閉店したが、長らく閉じたままのようだ。
この寺町二条の交差点から、東に向かって歩いていく。二条通には紙、筆の店もあったりするが、ギルドてすさびを一緒にやっている三糸ひかりさんの方が詳しいだろうし、今回は寄らなかったので触れない。
◼︎木屋町二条のカフェ◼︎
河原町二条から東に入ると、少しずつ店が変わっているが、落ち着いた雰囲気は保たれている。このあたりに来なくなった頃にできた、丁の字Cafe(ていのじかふぇ)が目に付いた。寒さで小腹がすいていたし、ちょっと休んでみる。
デザートとも思ったが、ホットドッグにピンときた。これとコーヒーで一服。
1階は席が少なく、2階へ上ってみる。たまたま、ほかに客がいない時間帯に当たったようだ。中も外も実に静か。
妙に寛いでしまう。ぼんやりしながら、最近こういう時間は少なかったなぁ、と思っていると、ホットドッグとコーヒーがやってきた。
ドトールのジャーマンドッグのように茹でたものでなく、焼いたソーセージが、カレー味のキャベツとともに挟んである。古き良きアメリカーン、というところか。意外にたっぷりしていて、脇の緑の小壺にはシャーベット状に凍らせた葡萄が2粒。
寒い夕暮れにぴったりの、暖かいおやつ(にしては多いか)。ごちそうさまでした。
少し長くなったので、ほかの喫茶などは、また次回に。
久しぶりの京都、街編
1月20日の第3回文学フリマ京都で4年半ぶりに京都を訪れた。
(一緒に参加した三糸ひかりさんは、第1回から参加しているので、私 有村行人だけが久々。)
これだけ時間が経てば、都市はだいぶ印象が変わる。
◼︎街並みの変化◼︎
前日の19日午後に京都入り。宿に荷を置いてから、街を歩いてみた。
京都市役所前駅から寺町・河原町・木屋町界隈、私にとって慣れた道で慣らし運転。
飲食、衣服、書店などが立ち並ぶ京都の有名な繁華街。(烏丸通の四条〜御池のあたりはどちらかとえいば、オフィスと、出張者向けホテルなどが多く立ち並ぶが。)
そして、2000年代前半あたりをピークに、四条河原町界隈は以前の勢いがなくなって久しい(以前の土日は原宿のホコテンみたいに人がみっしりいたが、今はそれほどでもない)。
目立つのは、ホテルが増えたこと。
・細い(いわゆるエンピツ)ビルや、昭和からの古い建物がなくなっても、ホテルに変貌。
・寺町京極・新京極の接続点に、2棟編成のホテルグレイスリーがあり、古い建物の置き換えの代表例だろう。
・木屋町にもクロス・ホテルができていたのは、ちょっと驚いた。
・一方で、カプセルホテルより居住性を少し高めたキャビンホテルも増えている。
(追記:ホテルグレイスリー京都三条は藤田観光。ホテルフジタ京都を失い、二条城前の京都国際ホテルも整理して、洛中のホテルの面目を保った形かな。)
相対的に河原町近辺は店(飲食、服飾関連など)が減っているような。10年ほど人が増えている印象はあまりないので、仕方ないのだろうが。
こうしたホテル群は、2020年東京オリンピック後にどれくらい生き残るのだろう。
◼︎丸善京都◼︎
(以前は河原町にビルをもっていたが、それを手放してしばらく経ち、やっと京都BALの地下に入ることができたようだ。丸善京都ビルの閉店時に、梶井基次郎にちなんでレモンを置いていく人が後を絶たなかったことが、TwitterなどSNSで流れていた。その短編「檸檬」に出てくる八百卯もなくなって久しい。)
丸善とジュンク堂は現在、大日本印刷資本の書店であり、渋谷のように協業している店舗もあるが、池袋のジュンク堂、日本橋の丸善のように独立した店舗でもやっている。ここは後者(ジュンク堂京都は四条通に面したビル一棟)。
丸善日本橋店などのノウハウを導入したような、高い書架に整理して並べられた大量の書籍は、店舗の面積の少なさをどう克服するかを考えたようで、見やすい配列だった。
地下2階のカフェに寄り、名物のハヤシライスをいただいた。
梶井基次郎にちなんだデザート「檸檬」があったが、今回は夕食をとることにして、またの機会に。
ここのハヤシライスで思い出すのは、まだ東京駅近くに洋館の丸善ビルがあった小学生の頃、祖父に連れられて買い物に行き、そこのレストランで食べさせてもらったこと。
濃い味でインパクトがあったのを、今でも覚えている。
懐かしい、とても懐かしい味。
さて、京都といえば、ギルドてすさびにとっては喫茶も大事だが。
それはまた次回に。
文学フリマ京都2019、ありがとうございました
ご来場いただいた皆様、また手にとっていただいた皆様、感想を伝えてくださった方々、誠にありがとうございました。
ギルドてすさびとしては初めての関西。みやこめっせも初めて。
(一緒にやっている三糸さんはこれまで出店しています。)
当日は朝から雨、昼頃には上がったようですが、夜もまた雨になり、不安定な天候でした。
見本誌コーナーを熱心に確認する人がたくさんいるのが、これまで見てきた東京や大阪とはちょっと違う雰囲気。
販売という面では厳しい出店ではありましたが、今回は新刊もなかったですし。
また企画を練り直したり、本編を充実させたりして、出る所存ですので、よろしくお願いいたします。
事後に三糸さんと、イノダコーヒーで会談。
京都はお茶やコーヒー、甘物の密度が高くて、我々としてはたいへん嬉しい(と言いつつ、お昼が控えめで、私はロールパンを食べていましたが)。
今後のことをいろいろ話しました。そのあたりはまた追い追いお知らせいたしますが。
アウェイな場でやるのは、自分たちのやっていることを外から見るきっかけになるのかもしれませんね。
京都という、思い入れのある場に行けたことも収穫でした。
楽しかったです。
1月20日文学フリマ京都に出ます
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
(遅くなりましたが。)
2019年1月20日(日)に開催される文学フリマ京都に出店します。
(11時〜16時、みやこめっせ)
https://bunfree.net/event/kyoto03/
スペース【く-8】ギルドてすさび、です。
内容は、昨年11月文学フリマ東京の新刊「ギルドてすさび vol.1」です。
(今回に合わせた新刊はありません。関西初出店のため。)
ちなみに、三糸ひかりさんは今回、隣でご自身のサークルとしても出店します。
私にとっては初めての文学フリマ京都、楽しみにしています。
(個人的には京都も久しぶり!)
みやこめっせでお会いしましょう。
文学フリマ東京、御礼!
本日11月25日の文学フリマ東京、無事終了しました。
お手にとっていただいた皆様、お買い上げいただいた皆様、誠にありがとうございました。
お楽しみいただけましたら幸いです。
なお、次は2019年1月20日(日)開催の文学フリマ京都に参加します。
今回の新刊を持ち込みます。
また告知しますが、再びよろしくお願いいたします。
***
今回、実は有村が諸般の事情でなかなか執筆の時間をとれず、結果的にスライド文学に絞る形になりました。
(その分、三糸ひかりさんに書き溜めた分を持ち出していただいた形にもなりました。三糸さんの分量が多いのは、そのような事情によります。よんどころない事情はあったとはいえ、反省しております。)
次号の制作時には、今回の宣言を踏まえた創作などを掲載していく予定です。
文学フリマ京都以降も末永くよろしくお願い申し上げます。