久しぶりの京都、街編
1月20日の第3回文学フリマ京都で4年半ぶりに京都を訪れた。
(一緒に参加した三糸ひかりさんは、第1回から参加しているので、私 有村行人だけが久々。)
これだけ時間が経てば、都市はだいぶ印象が変わる。
◼︎街並みの変化◼︎
前日の19日午後に京都入り。宿に荷を置いてから、街を歩いてみた。
京都市役所前駅から寺町・河原町・木屋町界隈、私にとって慣れた道で慣らし運転。
飲食、衣服、書店などが立ち並ぶ京都の有名な繁華街。(烏丸通の四条〜御池のあたりはどちらかとえいば、オフィスと、出張者向けホテルなどが多く立ち並ぶが。)
そして、2000年代前半あたりをピークに、四条河原町界隈は以前の勢いがなくなって久しい(以前の土日は原宿のホコテンみたいに人がみっしりいたが、今はそれほどでもない)。
目立つのは、ホテルが増えたこと。
・細い(いわゆるエンピツ)ビルや、昭和からの古い建物がなくなっても、ホテルに変貌。
・寺町京極・新京極の接続点に、2棟編成のホテルグレイスリーがあり、古い建物の置き換えの代表例だろう。
・木屋町にもクロス・ホテルができていたのは、ちょっと驚いた。
・一方で、カプセルホテルより居住性を少し高めたキャビンホテルも増えている。
(追記:ホテルグレイスリー京都三条は藤田観光。ホテルフジタ京都を失い、二条城前の京都国際ホテルも整理して、洛中のホテルの面目を保った形かな。)
相対的に河原町近辺は店(飲食、服飾関連など)が減っているような。10年ほど人が増えている印象はあまりないので、仕方ないのだろうが。
こうしたホテル群は、2020年東京オリンピック後にどれくらい生き残るのだろう。
◼︎丸善京都◼︎
(以前は河原町にビルをもっていたが、それを手放してしばらく経ち、やっと京都BALの地下に入ることができたようだ。丸善京都ビルの閉店時に、梶井基次郎にちなんでレモンを置いていく人が後を絶たなかったことが、TwitterなどSNSで流れていた。その短編「檸檬」に出てくる八百卯もなくなって久しい。)
丸善とジュンク堂は現在、大日本印刷資本の書店であり、渋谷のように協業している店舗もあるが、池袋のジュンク堂、日本橋の丸善のように独立した店舗でもやっている。ここは後者(ジュンク堂京都は四条通に面したビル一棟)。
丸善日本橋店などのノウハウを導入したような、高い書架に整理して並べられた大量の書籍は、店舗の面積の少なさをどう克服するかを考えたようで、見やすい配列だった。
地下2階のカフェに寄り、名物のハヤシライスをいただいた。
梶井基次郎にちなんだデザート「檸檬」があったが、今回は夕食をとることにして、またの機会に。
ここのハヤシライスで思い出すのは、まだ東京駅近くに洋館の丸善ビルがあった小学生の頃、祖父に連れられて買い物に行き、そこのレストランで食べさせてもらったこと。
濃い味でインパクトがあったのを、今でも覚えている。
懐かしい、とても懐かしい味。
さて、京都といえば、ギルドてすさびにとっては喫茶も大事だが。
それはまた次回に。